テクノロジーシンクタンク東セラの実践応用技術

チップソー、メタルソーに、IPX-V1シリーズの適用”

IPX-V1コートシリーズで鐵鋼、ステンレス、チタン合金鋼、アルミニウム、ガラス繊維複合素材、新建材材料、などの幅広い材料をカッティングするチップソーに、IPX処理を施すことによって、耐久力が向上し精密な切断加工を可能にします。また工具寿命が延長してコスト削減と生産性があがります。

弊社では、加工現場から技術を精査し最良の提案をしています。①PVDコーティング(TiN、TiCN、CrN、TiAlN、DLC)②表面改質処理(窒化、タフト、ショットピーニング、③その他(硬化処理)①②③は経験からユーザー側から評価を得ている効果的な方法です。INPLATE-IPX-V1処理シリーズは、従来の処理コーティングを上回る内容となっていると確信しています。IPX-V1処理シリーズは特殊エネルギーにより組織を緻密化し硬度をあげさらに潤滑性を付加し安定した表面層となります。コスト削50%の《Z-1計画》を推進しているため安く提供いたします。 

A→①IPX-V1処理IPX-IP処理IPX-MF処理

弊社では、IPX-V1処理シリーズを受託加工体制は整っています。愛知県、三重県東部、岐阜県南部、静岡県西部では営業技術社員が集荷集配をしますが、他は宅配便を活用しています。

チップ・ソー、メタルソーはあらゆる物質をカッテングする役目のため単純な方法によってでは成果は出ません。基本的には円盤状ですから、歪みがでやすく、新品の時は精度問題が無かったのが再研したツールは寿命が大幅に劣化したという事実は多々あります。刃厚が1.0mmで孔径φ120mm位のチップ・ソーとすればレベルの高いNCマシンでも寸法公差を維持した再研を行なうことは容易ではありません。このことから新品のチップソー、メタルソー(コーティング・表面処理してあってもIPX処理はできます)から再研後のメタルソー、チップソーでも行なっています(切り口の鮮やかな切断面)。高精度研磨加工は100分3以内としまたチップソー、メタルソーは、切断する素材により処理方法は変えなければなりません。弊社でも再研+IPX処理シリーズは行っています。

チップソー、メタルソーの用途

  1. 鐵鋼・非鉄金属加工(超硬コーティング、サーメット、コバルトハイス)ビレット、インゴット、パイプ、レール。
  2. 紙、フイルム、合板加工
  3. 窯業系材料加工
  4. 建材用、木質材料加工
  5. プラスチック・樹脂加工
  6. リサイクル材料加工(素材が複雑)加工

 

チップソー等の種類

 ①サーメット、超硬、超硬コーティングのチップソー超硬ロー付けカッターハイス、コバルトハイスのメタルソー超硬ソリッドメタルソードリルエンドミル平刃その他。

平成23年6月4日東京セラミックLIMITED テクニカルレポート NO15