☆シンクタンク東セラの新しい表面改質法インナートリプルⅢ処理
☆ハイス工具タップ、ドリル、センタドリル、リーマ、エンドミル
☆サーメット材 スローアウエイチップ、エンドミル
☆チップソー、サイドカッター、その他
§IPX-INNER TRIPLE Ⅲ処理 [Z-1計画コスト50%削減]
シンクタンク東京セラミック技術部 理論より現場の実践より情報収集”
①インナートリプルⅢは、電炉内でワークに形成特殊な元素を融合し浸透硬化層を形成します。インナートリプルⅢ処理の炉内温度は通常180℃~350℃位に制御しています。硬化層の深さは各種金属、材質によって異なりますが、表面から300μ~2、000μと従来の窒化処理と同じくらいです。深さは処理時間と効能を調整することにより変えることができます。
②硬化層の硬度は1、200Hv~1、600Hv(SKH9、SKD11、)
③超硬工具は、硬度を上げるためPVD法によるコーティングを施します。
④インナートリプルⅢはハイス、サーメット、セラミック、超硬材を主要なターゲットにしています。インナートリプルⅢは母材表面から内部へ深く浸透注入して、表面硬化層を形成するためリーマーなどの精度を確保する加工には非常に効果的「です。
⑤インナートリプルⅢは、工具表面にどのような表面処理(ホモ処理窒化他表面改質処理)、コーティング(CVD法、PVD法)が施してあっても効果を発揮します。インナートリプルⅢ処理は現在市販している あらゆるスローアウエイチップに適用できます。この処理は、加工時に発熱を抑え構成刃先を減少させる内容を含んでいます。
⑥ IPX-インナートリプルⅢ処理の試験成績表
- 1、表面硬度→1、200Hv~1、600Hv(ナノコート加える→3、800Hv~4、200Hv)東京セラミック社技術部では加工内容を審査しユーザーにより良い選定をする。
- 2、処理温度は→120℃から380℃(PVDコートする場合420℃)
- 3、表面化合層は →300μ~2、000μ
- 4、処理内容→基本的にはSPE炉内(エレクトロ装置)
- 5、仕上がり面→光沢があり優秀(ワーク材質が影響します)
- 6、処理材質→ハイス、サーメット、超硬、ダイス鋼
- 7、可容積→600φ×1、500
- 8、処理日数→14日(急ぐ場合実働7日)
米、インナートリプルⅢ処理は、鉄の含有量が70%以上の鐵鋼製品や鋳鋼、鋳物などの表面を任意の深さまで外観や寸法精度を変えずに、金属組織を緻密にしながら特殊金属に変えて製品の機械的性質を改善し、さらに金属表面の化学的性質を改良して、金属表面をなだらかな状態にして、摩擦係数を軽減する役目を備えたマルチ的な表面改質法です。また非常に低温で処理可能のため、使用用途は無限大にひろがります。
⑦ 刃具寿命向上 報告書
- A社→T自動車協力工場・M県工場ー全社員200名・月間約330万円[再研別]の刃具計上している、今後の経済状況の動向をみるに刃具低減、刃具取替え頻度低減は必要不可欠であり、その為、チップ、工具類の寿命向上に取り組みました。東京セラミック社が推薦する処理で体制を組み実践した。
- 約20種類のテストを行なったが約75%の確立で評価できる成績が確認された。
実践例→センタードリル(岡部製)φ5×12工具材種SKH51-被加工材質SCM415H-50・機械 NC(LG-6)切削油(ユシロ化学製品、水溶性)・切削条件①回転数2200②切削速度83.1③送りf0.05、φ9.5ドリル用センター加工及び60°面取り加工
結果→ 現状2、000個 東セラIPXインナートリプルⅢ処理7、820 個に大幅寿命延長。画期的な向上によりコスト削減がえられた。
(データは保存しています)
総合判定 日本経済の現実はリーマンショック、東北大地震、原子力発電のトラブルと経済戦略の停滞によりマイナス思考が増え、世界経済のマーケットからシェアーを失いつつあります。今後は、日本の底力を発揮する番です。弊社はもの作りの情報を解析し実践から提案していきます。