*東セラ情報部最新情報
❶ 2011年、世界需給は最大で12000トン(タングステン純分)で、供給不足になる可能性が出て来ました。これは自動車産業にとって大きな問題となります。
部品加工に使用する切削工具が不足する可能性があるからです。
❷上記の背景として、2009年リーマン・ショックの影響で先進国の需要が大きく落ちこみ1万トンの供給余剰となったが、2010年先進国の景気が回復し需要が増え、この1万トンの在庫に寄って、2010年は補うことができたが2011年は余剰玉がなく原料の調達が難しくなると考えられ、投機筋の暗躍もみられる。
❸また国家上昇を目標とする、中国の輸出ライセンス問題を含めた供給不足で、中間原料のATP価格はWO3純分1㎏40$を越え過去最高を更新、さらに東日本大震災により混乱が考えられ、さらに供給不足、価格上昇が確実となります。
❹特に、日本は自動車産業の総体的弱体が進んでおり、ーーレアメタルの価格の動向には最大の注視が必要です。東京セラミック社は、スローアウエイチップのリサイクルREシステムを開発に成功しています。先進テクノロジーを応用することにより難局を少しでも防御して次の発展を模索することが肝心です。