★ 東京セラミックLIMITED テクニカル シートファイル(IPX-ナノコートV1)
切削工具への表面処理、コーティングはホモ処理、イオン窒化処理、タフト処理更に進化してCVD法PVD法等らのドライコーティングが主流となってきました。最初のころはTiN.TiCが多方面で採用されていました。切削工具ばかりでなくプレス金型、冷間鍛造金型、パンチへも応用が拡大してきました。今日でも汎用品では採用されていて包丁などは常識となっています。一方は歯切り[ホブ、ピニオン、ブローチ]加工などの重切削分野ではTiNよりも高硬度で耐摩耗性に優れるコーティングをという要望からTiAlNといった被膜が開発され、その優れた特性によって急速に市場に広がり現在に至っている。
弊社では更に進展したINPLATE-IPXナノコートV1シリーズを提案、内部へ注入を計りながら密着力を増強するという画期的な処理法です。刃具の寿命は数倍になり巨額のコスト削減が得られます。
①タップM18×1.5、HSSTiAlNー被削材SCM420H 95個→220個UPしました。IPX処理することによって、ネジにムシレは無く、面粗度も非常に良好でネジゲージによる測定も基準に合致安定した生産が可能となりました。
②ドリル超硬φ9.0深さ20mm 被削材ーSCM440 加工穴数2200→4400UPデ^ータ-n=2200minVc=56m/min f=0.2mm/rev
③チップCVDコーティングCNMG120408-MS 被削材フランジS45C 従来より180%UP
④チップTKN3 PVDコーティング 被削材SUS304s 250個→650個に寿命向上、従来はステンレスの特徴である溶着で困っていましたが、IPX処理加工した結果、処理チップは溶着が見られなかった。
⑤チップTNGG160402R-S京セラ 被削材SUS315 320個→680個UPする。寿命向上と同時にIPX処理を施した成果は、加工面が安定し寸法精度も基準を制御した。
⑥ドリル(超硬三菱)φ11.5-n=6min Vc=160m/min f=0.2mm/rev被削材S55C切削油=水溶性エマルジョン 使用機械ー松浦立型マシニングセンタ、自動車部品加工データ加工穴数 2800加工→4400加工にアップする。
⑦センタードリルφ12、HSS 被削材S55C 420個→2100個にUPする。